海外で生活している人が相続問題を解決するために
海外で生活をしている場合であっても、もちろん、親や兄弟の相続は起きます。海外に生活している相続人にとっては、両親や他の兄弟等と離れて暮らしどうしても意思疎通が疎遠になりやすいので通常の場合よりも問題は起きやすいといえます。
例えば、身近に生活している他の相続人が両親等に働きかけて自らに有利な遺言書を作成してもらうということが多くなります。また、他の相続人からは「自分たちは日本にいて両親の介護・面倒を見てきたから、海外にいて何もしなかったあなたたちよりも相続分は多くて当然である」といった主張もよく見受けられます。
また、海外留学をしていた場合にはその留学費用が特別受益であって遺産分割において考慮されるべきである、といった主張もよくされます。また、自身が海外に生活しているので、両親の預貯金にまで目が届きにくくなり、両親の現金・預金が知らないうちに不当に使い込まれてしまっている、という事態も起こりやすくなります。
以上の視点からして、日本に住んでいる場合よりも、海外に生活している人にとっては相続のトラブルは比較的大きくなりやすいといえます。更に、両親等が亡くなった後の折衝についても海外に生活しているため、他の相続人との意思疎通も難しくなり、勢い紛争となりやすいと言えるでしょう。
当事務所では、これらに対応するべく、これまで多くの案件において、海外に生活している相続人から依頼を受け、他の相続人と折衝したり、また、遺産分割等の調停を対応してきております。ウェブでの相談・面談も可能ですので、是非一度経験豊かな当事務所にご相談ください。